共働きで子育てと仕事の両立ってしんどいですよね。
子どもが小さいと、常にアップアップな状態です。
仕事量も責任もある正社員の仕事を辞めたいと悩む人も多いのではないでしょうか。
- 共働きで正社員の時、育児との両立でしんどい理由は?
- 共働きで正社員の時、育児との両立でしんどい時にやったこと
- 共働きで正社員を辞める決断をした理由
- 共働きで正社員を辞めた後悔はある?
あくまで我が家の場合の話ですが、少しでもいま悩んでいる人に寄り添えれば幸いです。

- 小学生2人がいる4人家族
- 共働き5年→現在は専業主婦5年目の結婚10年目主婦
- 保育園栄養士の経験あり
- 管理栄養士の資格あり
- 食べるの大好き♪元料理好き
私の辞めたかった当時の状況と考え

ざっくりと、共働きで正社員の状態はこんな感じです。
- 正社員で2人目の育休明け
- 子どもは2歳と5歳
- 正社員で9:00~16:00 時短勤務
- 保育園の送りは夫、お迎えは私
基本的には、仕事を続けたいと思っていました。
子供時代の家庭は典型的な亭主関白で、母が窮屈そうにしていたのを見て育ったので、稼ぎがなく生活が子どもに縛られた専業主婦になりたくなかったからです。
また、メディアに取り上げられるママ友問題を当時は信じ切っており、お付き合いにおいてうまく立ち回る自信がありませんでした…。

なぜ子どもを持つことを選択したの?



子どもを持って自分の家庭を築きたいという憧れを捨てきれなかったんですよ。。
もちろん子どもは可愛く、責任を持って育てています。
現在は子どもに対して「大変な経験をする機会を与えてくれてありがとう。」と思う境地にまで至りましたが…。
当時は、どうせ大変な時間を過ごすなら自由になれるお金がもらえた方がいい。
というというタイパ・コスパ的な若者らしい考えでした。
働く意欲は満々でしたが、結果しんどくなり正社員を辞めることを選択しました。
共働きだったけれど正社員を辞めることになった理由について、順番にお伝えしていきます。
共働きで正社員、子育てとの両立がしんどい理由


具体的に、共働き正社員の時に家庭と両立でしんどいことをまとめてみました。
職場で孤立感を感じる
子どもがいると、会社で時短勤務を利用したり、独身時代とはシフトを変えている方も多いでしょう。
みんなの仕事がひと息つく定時にはいなくなっているので、コミュニケーションが取りづらくなります。また、会議や打ち合わせの時間を伝え忘れられて、自分だけ出席に遅れるなど孤独感を感じる場面が多いです。



頑張って合わせてついていってましたが、しんどかったです。
職場で仕事がない?
仕事は割り振られているものの「チェック済のものをもう一度チェックする係」や「決まっていない仕事の進捗状況を管理する」といった業務の結果が目に見えにくい仕事でした。
その時は時短勤務でしたので、会社も与える仕事に困ったかもしれません。
もちろん勤務時間内は与えられた仕事に向き合いましたが、やる仕事がなくなってしまい、同じ部署の仕事を手伝おうとしても、断られ、ただ座っているような時もありました。
朝保育園に行きたくないと泣いている子どもを預け、私はいま何やっているんだろう?と仕事へのモチベーションを保ち続けるのがしんどかったです。
休日は子どもの病院と家事で潰れる
「子どもがいて仕事をするのが大変なのは、すぐに熱を出すから」だと思っていましたが違いました。
逆さまつ毛で毎日目薬をしたり、皮膚が弱く薬の塗布が毎日必要だったり、歯の管理で歯科検診やクリーニングに通ったり、病院に通う頻度がまあ多いこと。
子どもの習い事もさせるとなると、まず休日の半日は潰れます。



病院って、予約して行っても平気で1時間以上待たされます…。
午前中が終わり、お昼を食べたら子どもを遊ばせるために空いた時間は公園に連れて行かなければなりません。
そして日曜日は朝から1週間分の買い出しです。



今思うと全宅配にしていればよかった…。
休日が育児と家事であっという間に終わります。
家にいるとずっと子どもに遊び相手を求められるので、結果どこかにお出かけすることになっていました…。
独身の時には当たり前でしたが、土日は自分を休ませる時間がまとまってとれないのがしんどいなと思ったことです。
4歳を過ぎても夜泣きがあって辛い
赤ちゃんの時に終わると思っていた夜泣き。
上の子が5歳を過ぎるまで夜泣きがありました。
すぐに泣き止むのですが、そのたびに起きなければなりませんでした。
朝はなんだかスッキリしない状態で起きることもありますし、勤務時間は集中しなければ時短勤務内で仕事をこなせなかったので、共働き正社員の立場だとしんどかったです。



ネットで調べて、一度小児科に相談を…。と迷っているうちに、だんだん夜泣きは無くなって行きました。
毎日余裕がなく、幸せなのに幸せを感じられない
独身の上司でしたが、時短勤務を希望すると「また仕事がしたくなったら言ってください!」と元気に言ってくれましたが、そうじゃない。
仕事はやる気十分なのに、家庭や子どものために時短を希望するとやる気がないと捉えられるんだなーと。
時短勤務の場合、16時に終わっても子どもが寝る21時まで絶え間のない家事育児が待っています。
- 子どもたちのお迎え
- 帰宅後、子どもたちの1日の保育園セットの片付け、連絡帳の確認
- 食事の準備
- 食事の食べさせ、自分もスキマ時間で食べる
- 夫の食事の準備
- お風呂に子どもを入れる
- 食事の片付け
- お風呂後に子どもへ薬の塗布
- 子どもたちの歯みがき
- 寝室へ移動させて絵本読み、就寝
と、予定が詰まっており、夕飯の時間にスマホをいじる時間が私の唯一のブレイクタイム。
寝るまで慌ただしくやるべきことをこなし、仕事のストレスがあっても癒す暇なく1日が終わっていくので、毎日家族と過ごす幸せを感じるゆとりがないことがしんどかったです。
共働きで正社員の時、育児との両立でしんどい時にやったこと


共働きでもう正社員がしんどい、この生活からいったん逃れたいという気持ちが常にあった当時。
今振り返ると、手の抜きどころも分からなかったのかなと思います。
当時大変さから逃れるためにやったことをお伝えします。
「共働き 辛い 辞めたい」でネット検索する
同じ気持ちの人はいないかネットで検索してみました。Yahoo知恵袋や発言小町が出てきます。
「生涯賃金を考えたら、頑張って仕事を続けた方がいい」「自分はもっと朝早くから夜遅くまでキツイ中でもやり遂げてきた」「産休・育休を取れる環境に感謝しろ」など厳しいものが多かったです。
私の場合、もっと努力しなければいけないんだと突き放された気持ちになるだけでした。



しんどい…。
ママ友と話をする、共感する
同じ保育園のママとたまに飲みに行っていたので、愚痴っていました。
同じ働くママと職場あるあるで盛り上がり、その時間は楽しく、日常を忘れられました。ガス抜きにもなっていたと思います。
ですが家に戻った途端、家事育児が襲いかかって来ます。
またすぐに不満や辛さが蓄積してしまいます。そのため、根本的な解決にはなりませんでした。
市の女性相談に相談してみる
本当に逃げ出したく、追い詰められていたので、市の広報に載っていたという市がやっている女性相談へ予約して行ってみました。
結論、辛い気持ちは解消しませんでしたが、話を聞いてくれた年配の女性が「きっと今のあなたにはフォローが足りないのよね。」
と言っていて、「そうか、自分は客観的にみるとそういう状況なのか。」と自分の状態を客観的に知れたのは精神の負担軽減につながりました。
仕事センターのキャリア女性に相談する
まだこの時は仕事を続けてキャリアを築いていけないか、と考えていました。
この絶望的な状況から、どうやって仕事のキャリアを築けばいいのかヒントはないかと、当時住んでいた県の「女性仕事キャリアセンター」に予約して行きました
そこでの答えは「もっと上司にこういう仕事をやりたい、とアピールしてどんどんやっていかないと。」ということでした。
やはり、仕事で結果を出し続けて行かないと子持ちで会社に居続けるのは厳しいのか、と思いましたが、これ以上仕事に力を入れられるだろうか?と疑問に。
やっぱり自分には無理なのかも…という考えに傾き始めました。
家族に相談する
先人の知恵は借りれないか、ということで家族にも相談しました。
父「正社員で収入があるのは大きいよ。パートに切り替えても正社員の金額じゃないと焼け石に水だよ。」
母「旦那さんと良く話し合って決めな。」
姉「旦那さんの稼ぎでやっていけるなら、辞めてもいいんじゃない。」
相談したことで私の中で結論は出ませんでした。
正社員を辞めて専業主婦になった人に話を聞いた
実際に共働き正社員を辞めたらどういう生活が待っているのか?
という疑問もあったので、夫の会社で正社員を辞めて専業主婦を経験した人にも話を聞いてみることに。
「辞めても(育児)しんどいよ。」
とのこと。どのみち小さい子どもがいるうちは大変さから逃れられないんですね。



その方はその後、辞めた会社に復職したそうです。
共働きで正社員を辞める決断をした理由


我が家は悩んで悩んで、共働き正社員を辞める決断をしました。
理由を解説してきます。
夫の状況
夫の昇進で世帯年収が大幅アップした
夫が昇進し、年収が大幅にアップしたんです。



コツコツ頑張ってくれた夫には感謝しかありません。
夫が体調を崩しがちだった
それと同時に、たびたび夫には「もっと家事育児に参加できないかな」と訴えていました。
夫は『分かった、もっと頑張る。』と言ってくれましたが、頑張った後は必ず体調を崩していました。
普段から、疲れがたまっては体調を崩すという事を繰り返す夫に、私がさらにストレスを与えているようで罪悪感を感じました。
ただ、私も一度脱落したら二度と同じ正社員には戻れないという強迫観念があり、簡単に辞めたくないという強い気持ちがありました。
諦めずに夫婦で、
- 辞めた場合のメリット、デメリットを書き出す。
というのを何度か行いました。
その中で、夫は家事育児にこれ以上参加するのは無理だという結論になりました。
「夫が正社員を辞める選択肢はないのか?」というのも話し合いましたが、
「昇進して私の2倍以上の年収の夫、料理が好きで夫より家事が得意な私」
という背景もあり、辞めるなら合理的に考えて私かな…という空気でした。
実母に頼りづらい状況
実母はこの時、恵まれた職場でパートとして働いていました。
貧乏で自分の時間もお金も使えなかった子育て時代を苦労してくれた私の母親。
人間関係の悪いパートも学費のためにしんどくても辞められなかったそうです。
そんな母親が、子ども達が巣立ち、今は好きな同僚に囲まれて好きな仕事をしていると思うと、他県から呼んで自分のキャリアのために手伝って欲しいと言えませんでした。
また、頼めば手伝いに来てくれると思いましたが、父親は「自分たちの家庭のことは自分たちで解決してほしい。」という考えだったので余計頼めませんでした。



それでも手伝ってもらった時はありましたが。
ライフプランナーに家計のシミュレーションをしてもらった
夫の昇進により年収が上がったため、
・これから家を建てる
・子どもを自分たちと同じ学歴で社会に出す
・老後生活を送る
という条件でライフプランナーに試算してもらいました。
すると「わたしが共働き正社員を辞めても大丈夫。」※厳密に言うと、私の年収100万まで落ちても大丈夫。
という結果が出たので、しんどい思いをして夫婦で正社員を続けるのは辞めようかという雰囲気に。
「ライフプラン設計」に特化したFP相談を受ける会社員でいることだけがキャリアではないと考えることにした
正社員を辞めても、違う大変さがあることは承知していましたが、より良い自分の未来のために考え決断し行動することにしました。
ただ、働くのを辞めるのではなく、会社員以外で稼げる方法を探そうということになりました。
共働き正社員は辞めて、フリーランスの在宅ワーカーになりました。
シッター常駐「子どもと一緒に通えるFammママwebデザイナースクール」共働きで正社員を辞めて後悔はある?


正直な話、共働き正社員を続けられなかったことを後悔することもあります。
その理由として、
・収入が減って、共働きの時よりは金銭的に窮屈になる。
・夫の浮気や死別の場合、立場が辛くなるというリスクを負う。
・家計のお金を自分のことに使う時にうしろめたさを感じる。
やはり会社員として働く大変さを知っている身としては、夫の給与からお小遣いをもらうのが心苦しく(夫がお金を使わないタイプなので…)。
文化的生活水準(美容院に行く頻度、服を買う頻度、堂々と遊びに出かけられる心)を下げて、慣れるまではストレスでした。
また、大黒柱1人だと、もし夫に何かあった時のリスクは背負う覚悟が必要です。
今はわずかですが在宅で自分で収入を得ながら毎日夫に感謝して幸せな毎日を穏やかに迎えられています。



在宅のお仕事も昔と比べて増えているわよね。



わずかでも自分に収入源があると窮屈感が減るよ。




共働き正社員を辞めて良かったこと3つ


共働き正社員を辞めて、いま良かったと思うことを具体的に上げていきます。
①子どもが可愛いと思える余裕が生まれる
毎日、家事育児を中心に専念でき、自分の時間も確保できるようになりました。
- 子どもと遊んだり、縄跳びの練習に付き合える。
- 今日あったことを子どもからゆっくり聞ける。
- 子どもの病院通いも平日にゆとりを持って行ける。
- 自分の時間が作りやすい。
など、余裕のない共働き生活に比べると、毎日心の底から文化的な生活を楽しめています。
そして、子どもを可愛がる時間が増えてとても幸せです。
このジブラルタ生命の「いっしょの時間」では、家族と一緒にいれる時間があとどれくらいか分かります(同じ空間にいても向き合っていないとカウントされません)。
子どもに向き合える時間、私はあと11日しかありませんでした…。



一般的には夫よりも子どもといれる時間の方が短いみたい。
②体調不良の時もストレスなく休める
- 生理で体調が悪い時
- 子どもの体調が悪い時
- 子どもがケガした時
- 夫婦でコロナに感染した時
上記の時、正社員だった時は休むのが申し訳ないと思ってしまい、休みの連絡をするのがストレスでした。
そんな時、子どもに対して「どうして今体調悪くなるの….。」という気持ちになってしまっていました。
子どもって、熱を出すだけでなく、ケガもするんですよ…。



仕方ない事と頭ではわかっているけど…。
いずれにせよ、共働き正社員のように勤務時間がない働き方だと、ストレスなく家事育児に専念出来て幸せです。
③夫に感謝できる、夫の体調が改善した
月並みですが、日常から夫に感謝の気持ちが持てます。
正直共働きの時は「わたしばっかり大変じゃないのコレ…。」という気持ちばかりでした。
不思議なことに、こちらが感謝の気持ちを持つと、夫も私を労わってくれるといういい循環が生まれて驚きました。
また、体調を崩しがちだった夫も体調を崩す頻度が明らかに減りました。
共働き時代はワンシーズンに1回は体調を崩していたので。
家庭を休める場にしようと私が努力したことが大きいのではないかと思っています。
④夫が仕事に集中できる
いまは育児のために男性も女性も会社を休む人が当たり前。
しかし、会社在籍年数が上がれば上がるほど、責任も重くなっていきます。
妻が専業主婦だと、いつ体調不良で呼び出されるか分からない状態での需要な会議、打ち合わせ、出張などがないのは夫の精神的にも少しは楽になっているんじゃないかと思います。
子どもが体調不良の時「どっちが迎えに行く?」という話になり、いつも私じゃん。。。みたいなストレスもなくなりました。
夫が仕事に集中できているからこそ、会社からの評価もあり年収が増え続けているのだと思っています。
③・④のおかげで逆に資産が増えた
夫が「稼いでくること」によりコミットした生活になり資産が増えました。
残業が増えたということではありません。
- お金の扱い方(投資)を学び、貯金の使い方を再考した(NISA、iDeco、投資信託に全振り)。
- 昇進してからも、少しづつ年収は増えて行った。
- 副業を始めてさらに収入を増やした。
と、会社以外の時間も「お金を増やす活動」にコミットしてくれたため、私が正社員を辞めて5年経ちますがかなり資産を増やしてくれました。
子あり共働き時代には「副業」なんてする余裕も体力もなかったですが、完全昭和スタイル(男性が仕事、女性が家事育児)になったから生まれた余裕と思ってます。



子どもが大きくなってきたってのもあります。
おそらくですが、私の5年分の正社員手取り分に匹敵するくらい増えたんじゃないかと思っています。
ネットでは答えはでない。夫婦で話し合った結論が正解
今回は、共働きだけど正社員がしんどいと思った理由などをお伝えしました。
やはり、夫婦で話し合って決めた事なら後悔はありませんし、今は絶対に会社員でなくても稼ごうとにやる気がみなぎっていますよ。
現在は政府が「異例の少子化対策」と言ってみたり、
2023年の4月からは、
- 育児休業の取得実績の公表義務付けの企業が拡大
- 従業員1000人超えの企業に対して、「男性の育休取得率」「育休と育児目的休暇取得率」の年一回公表義務化
- 月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が大企業・中小企業問わず50%になる
など、子育て世帯にとっては共働きの追い風になるニュースも相次いでいます。
いま共働き正社員を辞めようか悩んでいる、どこかの誰かに寄り添いたい、なんとか使えるサポートは全て使って、仕事を続けてあなたの自己実現を叶えてほしいと思い、今回の記事を書きました。
今回の記事が悩めるあなたの参考になれば幸いです。



